Fait Accompli

タイトル変えました

屋根の上に光る玉ねぎ

どうもはじめまして。

何を血迷ったのか、何年かぶりにブログってのを書くことになりました。

以前は某緑色の微生物(なんちゅう例えだ)のブログを書いていたんですが、謝って(ここは「誤って」ではないのです)削除してしまい(炎上したのではない)、そのままフェードアウトしておりました。

ブログにするかコラムにするかは、随分迷いました。ただ、インチキコラムニスト(自称)としては、コラムのアイデンティティは持ち続けていたいよとか、つまんねえ意地を張っている場合でもないなってことで、ここは潔く(?)ブログとして書いていく所存でございます。まあブログとコラムって、似て非なるものですけど、あまりこだわらなくてもいいかなと思っています。(落としどころが曖昧)

 

さて、本題ですね。

12月10日のこと。私は3年ぶりに上京しました。3年数ヶ月ぶりとか、3年と何日ぶりではありません。ドンピシャで3年ぶりだったのです。2019年12月10日以来です。

モーニング娘。’22 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~SINGIN' TO THE BEAT~ 加賀楓卒業スペシャル」

長い。MCでメンバーがこれをさらっと言えるのがすごいなと思うほど、長いタイトルのコンサート。会場は日本武道館。そうなんです。行ってきたんです。

武道館は、2019年6月に行われた、アンジュルム和田彩花さんの卒業公演以来、約3年半ぶりでした。九段下の駅から地上に上がった時の、あのモワッとした夏のけだるい暑さの中、人生で初めての武道館まで歩いた時とは全く違い、今回はピリっと冷えて(季節が違うから当たり前だけど)引き締まった空気が、会場周りを包んでいました。

中に入ってから、あるいは内容については、ここでは触れません。もっと上手に、もっと熱く書いている人がたくさんいますので。

それなら私はなぜこのブログを書いているのか。それはこの日の主役、加賀楓さん(以下「かえでぃー」と表記します)にスポットを当てたかったからです。

かえでぃー推しになったきっかけは、研修生の時期だった2015年秋の°C-uteのツアーに遡ります。以来、事あるごとに注目してきました。2016年暮れ、モーニング娘。への加入が決まった時は、スマホを持つ手を震わせながら涙したものです。(これがスマホじゃなくてお猪口だったら、ただの酔っぱらったオヤジですよ)ハロプロ研修生17期で、当時17歳だったかえでぃーが、モーニング娘。として2017年から活動するということで、17という数字の運命を感じましたね。

同期には研修生に入って間もない横山玲奈さんがいて、先輩には研修生で同期だった牧野真莉愛さんや、同じく研修生時代は後輩で、ダンスを指導していた羽賀朱音さんがいる。そういうねじれた環境の中で、彼女はモーニング娘。の中に飛び込んでいったのです。

あれから6年。あまりにも早い卒業でした。発表のあった時は、なんで?まだ早いだろ?将来のリーダー候補なのに!とか、疑問と無念さが交錯していました。しかし、彼女は実はもっと早い段階(2019年夏)から卒業を考えていたと、後から何かの媒体で見て、私はなんだか納得したのです。胃薬がスーッと溶け込むような感覚というか。

加入から2年半ぐらいで、卒業の二文字が彼女の中を木漏れ日のようにチラチラしていたということになるわけで、何がそうさせたのかは本人のみ知るところですし、我々があれこれ言っ他ところで、ただの推測に過ぎないのですが、元々は警察官志望で、剣道少女だったかえでぃーは、長々とアイドルとして活動する気はなかったのではと思います。(推測ですよ)

研修生活動の中で、アイドルとして、歌手としての素養を身に付けながらも、ダンスというものに強く惹かれ、これを極めたい!という情熱が込み上げてきたのでしょう。好きなダンスを極める上で、若干歌うことはあっても、その肩書きや見た目が「アイドル」であることから脱却したいという思いがあったとするならば、ハロプロの老舗であるモーニング娘。というアイドル集団の中にいる時間は、元々そうは長くなかったのかもしれません。

コロナやらの事情があったとはいえ、卒業を思い立った2019年夏から、よくも3年もの間、アイドルとして居続けてくれたと、私は思いました。研修生時代に「苦労人」と言われた彼女は、またここで苦労していたんだと思うと、むしろ切なくなってしまいました。

°C-uteのライブに70回以上帯同し、メンバーからも絶大な信頼を得ていたかえでぃーは、まさに今のハロプロにおいて、°C-uteイズム最後の継承者だったと思います。全力で踊り、歌っていた5人の先輩の姿こそが、加賀楓というアイドル、いやパフォーマーの原点だったのではないでしょうか。いつか違う形で彼女が表舞台に戻ってくる時、きっと我々の想像を超えるほどたくましく、しなやかなダンスを見せてくれるだろう。武道館のステージから去りゆく姿を見て、私は確信しました。きっと他の人もそこは同じ思いじゃないかと思います。

 

長々と書いてしまいましたが、かえでぃーはハロプロの中では「推し歴」が最も長かったから、やはり最後は自分の目で見送りたかったし、もちろん行ってよかったと思います。遠征には旅費交通費宿泊費食費にグッズ代お土産代と、それは色々かかります。いつもいつもできるものでもありません。しかし時には多少無理してでも行きたい!と思い立って行く遠征もあります。人生の思い出に刻んでおきたいものです。