Fait Accompli

タイトル変えました

二択の帝王

突然ですが、私はモテません。もうこれは絶対に断言できることです。

昔から好きな女の子に気持ちを伝えられず、小さな恋は儚く散っていきました。

いつしか恋愛そのものに対して、強烈な恐怖感を憶えるようになりました。人を好きになることにリスクしか感じない、それなら一人でいる方がマシという考えに転嫁され、いまだ独身で過ごしています。

しかし半世紀も生きていれば、恋愛というステージに舞い降りてくる女性も存在するわけです。苦手だ、どうしよう、自分の性分に合わないとか、ネガティブなことばかりが脳裏に浮かんでいたものの、結婚寸前まで話が進んだこともあります。ある時は小学生と高校生の父親になるかもしれないという、それまで全く無縁の「所帯持ち」になるのでは?という時間もありました。

こういう貴重なチャンスを、ことごとく掴み損ね、あるいはみすみす逃してきたわけですが、その大きな要因が、私がアイドル(ハロプロ)が好きということなのです。個人の趣味なんだから自由にさせてほしいし、家庭をかえりみないほどのめり込むつもりもありません。しかしこれがお相手の女性から理解されないのです。私はいわゆる「ガチ恋」で彼女たちを見ているわけではなく、むしろ娘や姪っ子を見ているような感覚、今日も頑張っているね〜という感覚で見ています。そういう目線を通じて、彼女たちの魅力や頑張りを伝えてみたい(いわゆる「布教」ですね)というチャンスも、全く芽生える機会がありませんでした。

しまいには「私とハロプロ、どっちを取るの?」という二択を迫られたことも、何度かあります。そのたびに私は2秒ほど考えて「ハロプロやね」と回答し、ここに恋愛という小さな芽はグシャっと踏み潰されることになります。趣味と生活を両立させてくれないようでは、先は見えていますから。それにだいたい「どっちを取るの?」とか訊くほうがおかしいやろ!かわいいアイドルと40越えたババア…女性を比較させて、どうすんの?と思うのです。そもそも私が本当にときめく女性は…おっと、これ以上はヤバイぞ💦

しかしこう書いていると、このおじさんはハロプロのせいで(という表現は不適切だけど)まともな恋愛や結婚ができないままじゃないのか?と思われるかもしれません。でもやはり、なんだかんだでハロプロは見るんですよね。まだまだしばらくは現役のハロヲタでいさせてほしいと思っていますが、ライブ参戦からは徐々に身を引くつもりです。現地で他のファンと語ったり、グッズ売り場で目を輝かせたりするのは、若い人たちに譲るべきですし、そのほうが活気も生まれると思います。一気に封印するのは難しいので、少しずつその数を減らしていこうと考えております。だからと言って、それが新たな恋愛に繋がるということは、一切ありません。身の程に合った応援をしていけたらいいなと思います。